単 純 生 活

Sometimes the best gain is to lose. (George Herbert)

人のものは捨てちゃイカンのですよ、やっぱり


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人にものを捨てられたことはあるでしょうか。

私はあります。

蔵書と卒業アルバムを捨てられました。

 

 

リフォームの悲劇

 

実家がリフォームをしたと知ったのは、

ある年に帰省したときでした。

そうです、実家に着いて初めて知ったのです。

なぜかそれまでの連絡の中では、一切聞きませんでした。

間取りなど、がらっと変わっていて、ただただ驚きました。

 

 

そのうち気がつきました。

「あれ?私の本どこ?」

子どもが大きくなってきたので、

小さい頃に私が小遣いで買った児童書をあげようと思っていて

(ちょうどそのシリーズにハマっていた時期だったので)、

そのときは、それを取りに来るという目的もあったのです。

 

 

すると、母は言いました。

「あー、あれ売ったわ」

涙こそ出さなかったけど、膝から崩れ落ちるほどの衝撃でした。

 

 

実家は自分の家ではない

 

たしかに、ずっと置きっぱなしにしていた自分も悪かったです。

反省しています。

これを機に、わずかに物置に残っていたものも、

1つ残らず自分の手で処分することにしました。

そして途中で気がつきました。

「あれ?卒業アルバムがない?」

このときはもう、母に訊く気力も失せていたので、

「まあ、いいや」

と、それで終わりにしました。

自分の中で卒業アルバムは大して重要なものではなかったようです。

そんなことがわかりました。

それがわかっただけでもいいのかなと、今は思います。

 

 

最後のけじめは自分で

 

こんなことがあってから、

私は自分のものは自分の手元で管理するようにしています。

どんなに持ち物が多くなっても、

実家を頼ったり、トランクルームを借りたりすることは、

今後もしないと思います。

持ちきれなくなったら、自分で捨てます。

自分で決めて捨てるのと、

人に捨てられるのは、全然違うと知ったからです。

私の場合、卒業アルバムは気にしませんが、

蔵書は非常に後悔しています。

 

 

子どものものを捨てたい方へ

 

もし、これをお読みの方でお子さんのものを捨てたい場合、

まずは一声かけることをおすすめします。

そして、子どもがなかなか手をつけない場合、

期限を区切って保管するということを伝えた方がいいと思います。

その通告をした後でなら、捨ててもよいと思います。

 

 

無断で捨てるのは、やはり良くないです。

私も、関係が壊れるとまではいきませんでしたが、

この件では気持ちにしこりが残っているのが正直なところです。

 

 

ちなみに、うちでは子どもがある程度の年以降は、

自分で処分するものを選ばせています。

子どもであっても、ちゃんと違う人格の他の人間です。

「入らなくなってきたから、必要なものだけ箱に入れようね」

そう声をかけて、おもちゃを全部床にぶちまけます(笑)

そして、自分が大事なもの、まだ遊びたいものだけ入れてもらいます。

そうやって、少しずつ「捨て教育」をしています。

子どもは意外と躊躇なく捨てるので、

「え、まって。それも捨てちゃうの?」

と、焦る親の方がまだ「教育」が必要な有様ですが……